『勝』。
貴乃花の兄ちゃんでもなければ中村玉緒の旦那のことでもない。
2006年の成人式。KAT-TUN 亀梨和也が絵馬にしたためた文字である。その決意表明のままを行く最近の亀梨和也であることだ。
早くも月9ドラマ『サプリ』に出演中の亀梨くん。もう一人勝ちと言っていい様相を呈している。
しかし。
残念。『サプリ』の初回視聴率は低空飛行だった模様。
私は、演技をする伊東美咲が好きではないので個人的にはNGだった『サプリ』。いちおう途中まで観たのだが、好きになれそうにないので消してしまった。
だから。
今日はいまさらながら、亀梨くんが過去に出演(主演)したドラマ『野ブタ。をプロデュース』の話をしよう。
あのドラマは本当にいいドラマだった。
高校生の、ありがちな青春物語に終わらずに「人間が、この世界を生き抜いていくこと」がいかに大変で、いかに強さとしぶとさが必要かを描いた骨太ドラマだった。
第1回の放送にて。
それを手に願をかけると希望が叶うと言う“サルの手”を得たイジメられっこの主人公・ノブコは、自分をイジメまくる宿敵・バンドウがこの世からいなくなることを心から願う。
が、ちょっとしたことをキッカケに、ノブコは自分が生きていける場所がこの世のどこかに必ずあることを信じるようになり「バンドウ、いなくなって」という願いを取り消すのだ。
「私は、バンドウがいるこの世界で生きていく」
自分の決意表明の強さに尻餅をついたノブコがカッコ良すぎて、私もひっくり返りそうだった。
このドラマは、お話のところどころに胸を突くようなセリフやシーンが散りばめられている。特に「“特別出演”NEWS・山下智久の糠床シーン」は、観た人間誰もが号泣必至といった名場面で、私も社食でここの話をしているうちに思い出し泣きする程、感動的な場面であったのだが。
今振り返れば、この第1話のノブコ決意表明の場が一番胸に迫る。
私たちは、たぶん何があっても生きていかなくてはならない。不愉快なこと、不条理なこと、自分ではどうすることもできない何かに立ち向かいながら。
そしてその“生きていくための負けん気”を支えるものが何であるかを、このドラマは説いている。辛いこの世を生きる大人にこそ観て欲しいドラマだ、『野ブタ。をプロデュース』。
ちなみに。
私、DVD持っているんで。
観たい人、貸すから言ってくれーーーー!
↑ナラリーノの決意表明。すんません、こんなんばかりで。(国家、どうした!?)
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『野ブタ。をプロデュース』あらすじ
学校一の人気者・修二(亀梨)のクラスにノブコ(堀北真希)が転校してきたが、クセのある外見と周囲に馴染もうとしない態度が反感を買い、ノブコはイジメの対象に。
その姿を見かねたクラスの変わり者・彰(山下)が修二にノブコのプロデュースを提案。
「ノブコ=ノブタを学校の人気者にしよう」を合い言葉に、3人の友情と結束は深まっていく。
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