小説『その女アレックス』
話題作です。ミステリー小説『その女アレックス』。
日本の各ミステリーランキング(「このミステリーがすごい!」とか「週刊文春ミステリーベスト10」ほか)を続々と制したんだよね。イギリス・フランスでも権威ある賞を受賞したみたい。
私は何の書評で読んだんだっけな…たしかプロ(編集者とか翻訳家とか)はそんなに褒めていなかったんだけど、一般投票では ぶっちぎりの支持を得てて。で、私も遅ればせながら12月半ばに手に取ったのでした。
本のオビに「読み終えた方へ:101ページ以降の展開は誰にも話さないでください。」って書いてあるので、あらすじ書くのが難しいわ。
舞台はフランス。
綺麗なお姉ちゃんが街なかで誘拐されて。彼女が本当に、もう読むのも痛ましい状況下で監禁されるわけなんだけど…で、大体このあたりまでが「101ページ」なので、もう説明を止めるしかない。
で、もちろん警察も黙ってないわけだけど、もう「101ページ」。
(物語は449ページまであります。)
ト。そこまで煽ったわりに、正直たいした意外さはないんだけれども−−それよりも読後感がね。。。
「人が強くなる(なってしまう)ということは、本当に哀しいことだ」
と辛かったな…。「つつがない人生」って、何てありがたいものなんだろう、と。
でも久々に「一気に読みたい」「ああ、でもページをめくるのが惜しい!(←「意外な結末」とやらを期待していたので)」「ああ、でも早く先を!」みたいなマゾ的面白さがあった『その女アレックス』でございました。
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