爆発中☆大河ドラマ『龍馬伝』第6回
98年放送のTBSドラマ『めぐり逢い』にて。
朝からご飯を3杯もおかわりし「いやよ、お腹出てきたりしたら!」と新妻(役)にたしなめられるフクヤマさん。
大丈夫。年齢を重ねても体中引き締まり、お腹にいたっては筋肉割れていますから――
。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+
さて、今回の『龍馬伝』。
黒船再来、焦った日本は弱腰のまま開国。土佐では武市さんがきりりと勇ましく意見書を提出。このことで土佐藩の参政・吉田東洋に呼び出されるのだが。
のちに土佐を揺るがす「大事件」の芽を、このシーンが表していた。
東洋さんが武市さんに言う。「日本は異国を打ち払えると思っているか?」――西洋の船を見ただけで力の差は歴然だろ、日本はいままでのようにはいかないよ――そんな現実的な考えを持つ東洋さんからの問いかけなんだけれども、武市さんの答えは
「日本が夷人の足で踏み荒らされても構わないと?断固打ち払うべき。我らにはそれが出来る。下士は口を出すなということか?」
って、思想だけじゃなく問答すら噛み合っていないこの二人。ここ、興味深かったし、大森南朋さんが暴走していく武市さんそのものでちょっと怖かった(-ω-;)彡
そして、ある出来事をキッカケに江戸に行けることになったヤタちゃんが「江戸に行ける、江戸に行ける」って言いながら涙ぐむシーンにホロリ。やはり30〜40代のいい役者が集結していて気持ちいい『龍馬伝』であることだ。
一方、主役・フクヤマ龍馬は――今回も出だしはキュート担当だった。道場に行ってるフリして子供と遊ぶフクヤマ龍馬。道場に行ってるフリしているので走って汗ばんでおくフクヤマ龍馬。
佐那さんに道場に戻らないことを責め立てられ、ぐずりだすフクヤマ龍馬。
そして黒船ショックでやつれ果て、黒船フィギュアに着色している「おうち系」桂小五郎には「(吉田松陰に)逢わせてつかぁさい♪」と可愛くおねだり。松陰先生に教えを請いたいのは自分のほうだ!と嘆く小五郎に「ほんなら一緒に(教えてもらお)♪」とおねだりリピートなフクヤマ龍馬。
話に夢中で小五郎の袴に手を乗せてることに気づかない失礼なフクヤマ龍馬。そして。
肩、腕とフクヤマ龍馬の小五郎お触り大会は続く。こののち、龍馬の目を盗んでこっそり松陰を探そうとする小五郎とのやりとりもナラリーノ的には大笑いだった。
もう「ここまでしても、フクヤマならば視聴者にイヤがられることはない。断じて」という『龍馬伝』スタッフの信頼感が爆発しているシーンのオンパレード。これ見ただけで、フクヤマさんの偉大さがわかるというもの。
そんなキュート侍・フクヤマ龍馬にようやく変化が訪れる。
剣では黒船に太刀打ちできないと思っていた龍馬が、剣という「モノ」に意味がある訳ではなく、剣を極めようとする精神性が己を導いてくれると気づく。ここに至る背景に、吉田松陰との一瞬の出会いがある、と。
ちょっと唐突なエピソードだったけど勢いがあった。
お芝居って丁寧に積み重ねられたエピソードが観る人にそっと訴えてく場面もある、役者の台詞なり態度なりが爆発して観る人が一瞬にして納得する場面もある。松陰と龍馬の出会いのシーンは後者で、生瀬さんがその「爆弾」、龍馬と小五郎は精神的に被弾する側だった。
生瀬さんの松陰、カッコよかったですね。少年みたいな松陰で。「出会い」シーンは台本9ページ分のエピソードをノンストップで一気撮りしたそうです。だからなのか生瀬さんがノッていて、舞台を観ているようだった。
こんな流れで、フクヤマ龍馬の第1次江戸修行は早くも終了。
せっかくすんごく凛々しい顔立ちで千葉先生にご挨拶するに至ったフクヤマ龍馬だったからして、もうちょっとその凛々しさを得る過程を見たかったが仕方ない。
そろそろ冬季五輪開催で視聴率的には厳しくなるかもしれない『龍馬伝』。けれど頑張って幕末青春群像劇を昇華させてほしいです。そして来週――
早くもリリピー登場。ホントにかぶるなあ『コード・ブルー』と。出演者しかり、半裸祭りしかり。しかもフクヤマさんもキューキューピー同様「ハートのデコ戦士」(富士額)です。
(´・ω・`)ノ****************************
『龍馬伝』第6回「松陰はどこだ?」あらすじ
道場を追い出された龍馬(福山雅治)のもとに佐那(貫地谷しほり)が訪ねてくる。佐那は道場に戻るよう説得するが、龍馬は「剣は役に立たない」という気持ちがどう間違いであるのかわからない以上、道場に向かえない。
ペリーが再び来日し武士たちが再び海岸警備に動員される中、龍馬は桂小五郎(谷原章介)とともに兵学者の吉田松陰(生瀬勝久)を探しにいく。小五郎は黒船に乗りこもうとしている松陰を止めたいらしい。
運良く松陰を見つけた龍馬は、海の向こうを自分の目で確かめたいという松陰に感化されるが、松陰は龍馬に「黒船に乗ってアメリカに行くのは僕のやるべきこと。君がやるべきことは何なのか、己の心を見ろ」と説教する。
一方、土佐の弥太郎(香川照之)の書いた意見書が、加尾(広末涼子)の仲介でなぜか商人の手に渡り――
(´・ω・`)ノ****************************
ちなみにナラリーノもハートのデコ戦士です。えへん(?)
« 建国記念日☆2010 | トップページ | 洪水中☆『コード・ブルー 2nd season』第5話 »
「ドラマ:'10大河『龍馬伝』」カテゴリの記事
- 『龍馬伝』に教わったこと(すんごい今更ですが総評なわけです)(2011.01.09)
- 覚書☆大河ドラマ『龍馬伝』第44回~最終回(2011.01.09)
- 覚書☆大河ドラマ『龍馬伝』第42回&第43回(2010.10.24)
- 濃いような、薄いような☆大河ドラマ『龍馬伝』第40回&第41回(2010.10.10)
- 覚書☆大河ドラマ『龍馬伝』第37回〜第39回(2010.10.10)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
いつも楽しく拝読しております。
>「めぐり逢い」
ずいぶん懐かしいドラマ(しかも画像付き)をご紹介くださり有り難うございます。恐れ多くもナラリーノ様と、同世代なので。思わず嬉しくてコメント入れちゃいました。
投稿: きんぎょ | 2010年2月 9日 (火) 15:21
初めまして、ナ国にようこそ☆
そしてコメントありがとうございました。
『めぐり逢い』、もう12年前なんですね。
今見直すとすごく面白いです。
(いろんな意味で。。。)
アラフォーになって
楽しさがわかってきちゃったんでしょうかね。
これからもなにとぞ宜しくお願いいたします。
投稿: ナラリーノ | 2010年2月 9日 (火) 22:56