父の日(ドラマで)☆大河ドラマ『龍馬伝』第7回
今回、饅頭屋の近藤長次郎役で大泉洋さんが初登場。その昔――
いまはヤタちゃん役であるところの香川照之さんも長次郎をやっていたんだよな〜。1989年に放送されたTBSの大型時代劇『坂本龍馬』の話です。
ちなみに龍馬役は真田広之さん。武市役は三浦友和さん。個人的に桂小五郎役が篠田三郎さんってのもよかったな、と。
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前回、第1次江戸修行を終えたフクヤマ龍馬。今回、あっという間に土佐に到着。さすがハイスピード大河。旅の途中の描写などクソくらえぜよ。そして自分が離れていた間の故郷の変化に驚くフクヤマ龍馬。
だって武市さん(大森南朋)は攘夷派の旗頭となっており、気軽に「武市さん」なんて呼んではいけなくなっていた(先生、と呼ばないといけない)。
ヤタちゃんも私塾を開いていたので「先生」と呼ばれていた。
この武市さん、ヤタちゃん、フクヤマ龍馬が河田小龍の屋敷に集まったときのやりとりは面白かった。3人のキャラクターがよく出ていて。
黒船騒動を経て――
外国をいかに打ち払うかを考え、猛り狂ってる武市さん。
日本だけが今までと同じでいられるはずがないけど日本のことはどうでもいいという冷めたスタンスのヤタちゃん。そして。
ふたりの諍いを止め「己を惑わす敵は己の中にある。まずは日本をどうにかしないと」と意見する龍馬さん。
今回は第1話と同じくらい好きな話だったな〜こういう絡みあり、先を感じる展開あり、その中に笑いのテンポあり、そして感動ありで。ところで。
今日はバレンタインデーでしたね。
この聖なる日、ヤタちゃんの恋にも動きがあった。
ヤタちゃんは加尾さん(広末涼子)のおかげで江戸に行けるようになったわけです。それを機に加尾さんに結婚を申し込むのですよ。
ただし、ここまでは前回の話。
で、今回はこの結末が放送されましたよ、と。結果を今週まで伸ばしたのは、バレンタインデーを意識してのことではなかろうか(違うんじゃ)。
ヤタちゃんが加尾さんに言うの。
「ワシの女房になってくれ、加尾殿がワシの意見書を米問屋に読ましてくれたおかげでワシは江戸へ行けることになったがじゃ、そこまでワシのことを想ってくれたとは、その気持ちにワシはひとりの男として答えるき!(「先生」と話の腰を折ろうとする加尾さんに)先生はええ!おまっさん、と呼んでくれ――」
このときのヤタちゃんの笑顔と、加尾さんの困り果てた表情が最高だったのだが。
どうする、加尾さん。加尾さんは知らないだろうがな、ヤタちゃんは有望な男だぞ。いまにすごい男になるんだぞ。いまは相当汚れてるけれども。しばらくすればこぎれいになってお金持ちになるぞ。さあ、どうする加尾さん。って、結末は――
はい。加尾さん、土下座して謝ってました。。。
加尾「私には――私には――」
ヤタ「まだ龍馬を!?」
あっさり断られた上に逃げるように去っていった加尾さんのうしろで、崩れ落ちるヤタちゃん(ニワトリ最高)。
『龍馬伝』のバレンタイン、玉砕――
これは――バレンタインデーに想いが叶わなかった人々に向けた「ヤタちゃんだって恋の花が咲かなかったけど、こののち大きくなった。君らもガンバレ」なる龍馬伝スタッフからの励ましだと信じたい(違うんじゃ)。
そんなヤタちゃん役の香川さんが番組の公式ホームページで「今回のおすすめシーン」として挙げていたのがドラマのラスト、桂浜の海辺で八平さん(児玉清)が息子のフクヤマ龍馬から夢を聞かされるシーンだ。
「いまどき攘夷でない日本人がいるか」なんて岡田以蔵(佐藤健)も言ってるような時代の土佐。でも、江戸でいろいろな経験をして広い視野を得た龍馬は言うの。自分は黒船を作ってみたい、世界を見て回りたい、そしてそのときは、その船にみんな(家族)を乗せたいよ――
そんな夢を語るフクヤマ龍馬を見て八平さんが「おまん(龍馬)はそんなことを考えちょったか」と絞り出すように言うシーン。ナラリーノもこのときの児玉さんと継母役の松原智恵子さんの表情を見て、もう涙ボロボロ。年老いてから産まれた頼りない末の子が身も心も大きくなったことを親たちが感じるシーンってことで。
しかもこのとき、八平さんは病気で――実際、今回のラストで八平さんは亡くなった――息子の夢を見届けることができないのはわかってるわけでしょう。
そしてこの父と子のシーンを挙げたのが香川さんだったってことに、しんみりしてしまったナラリーノでした。どんな気持ちで香川さんはこのシーンを観たのかなあ、なんて。邪推で申し訳ない。
父、といえばコドブでキューキューピーのお父ちゃんを演じているリリーさんが『龍馬伝』に初登場。味のあるいい役でした。
(´・ω・`)ノ****************************
『龍馬伝』第7回「遙かなるヌーヨーカ」あらすじ
江戸での剣術修行を終え土佐に帰った龍馬(福山雅治)は、弥太郎(香川照之)とともに土佐随一の絵師・河田小龍(リリー・フランキー)を訪ねる。そこには学識者である小龍の話を聞こうと多くの若者たちが集まっており、龍馬の幼なじみ・長次郎(大泉洋)が小龍の弟子として立ち働いていた。
小龍が西洋文明がいかに進んでいるかを話しだすと、攘夷あるのみと信じる若者たちは帰ってしまう。そんな中、黒船の影響は避けられないと言う龍馬に興味を抱いた小龍が坂本家に押しかけてきた。
そのとき、体調を崩していた八平(児玉清)が倒れてしまい――
(´・ω・`)ノ****************************
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コメント
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ナラリーノ様 こんにちは。
いやー本当に、加尾さんに
多少身なりが汚くたって
ヤタちゃんは今が買い時なのヨ!と
教えてあげたい気持ちで
いっぱいでした(笑)
しかし香川さん本当に
良い味だしてますよねえ。
ナラリーノ様の作品、「おまっさん」の
ヤタちゃんのヴァレンタイン画像も
かなりイイ!!
投稿: きんぎょ | 2010年2月15日 (月) 11:54
ナラリーノさま、こんばんは。
今回は、登場人物の心模様がメインでしたね。
やはり児玉さん、お上手ですね。何気ない目の表情が静かでありながら多くを語る……まさしく「目は口ほどにものを言い」でした。
BGMもしっとりしたものが多く、イタリア映画を観ている感じでした。(ヤタちゃんのテーマ曲は別です)
小龍さん、魅力的でした。ああいう人、友達に欲しいですね。話が尽きないでしょうねえ。ヤタちゃん、見てるだけならいいんですが、友達にはあんまりなりたくないなあ。ましてや、嫁になるのもなあ。
助演男優賞か女優賞か性別不明(笑)なんですが、ニワトリさんとネコさんのさりげなさげに深い演技も良かったです。
投稿: お夕 | 2010年2月16日 (火) 00:47
今回も見応えタップリ(*^o^*)泣けますね…ティッシュ必携&役者陣の充実が嬉しい(^^)龍馬伝♪久しぶりの、日根野道場・若松武史もステキでした♪
投稿: Pinkymomoco | 2010年2月16日 (火) 21:55
ナラリーノさん、こんばんわ☆
こちらにもお邪魔しちゃいます。
ヤタさんの登場と共に流れる音楽が
ジェッディン・デデン(トルコ)風で気になりました♪
龍馬さんのお家がとても清潔で愛情溢れてる?と
リリーピーが言うておりましたが、その通りだと思います。
ちなみにリリーピーはこっちの役の方がのびのびして魅力的でした。
投稿: maka | 2010年2月16日 (火) 21:57
皆様、コメントありがとうございました☆
きんぎょさま
お返事が遅くなってすみません!
>ヤタちゃんは今が買い時なのヨ!
きんぎょさんのオススメの通り!
買い時だったのに〜龍馬選んじゃいましたね。
「おまっさん」画像、色味がなんとなく
お夕さま
モカチョコ風でバレンタインぽくできました!
こんばんは〜『龍馬伝』の心模様、よかったですね。
>やはり児玉さん、お上手ですね。
本当に。大河ってベテランの役者さんが
たくさん出てくれるのがすごく嬉しい!
私も今回はニワトリさん&ニャンコにも
Pinkymomocoさま
賞をあげたいです。絶妙な画として
カメラに入ってましたよね(笑)
>役者陣の充実が嬉しい(^^)龍馬伝♪
ホントホント!私もすごく嬉しい♪
で、見るたび
「天地人ってやっぱり不憫過ぎたな…」
って思うんですよ。。。いまだに。
若松武史さん、地方の剣術の先生って感じでシブイ!
makaさま
そういうとこまで、いいわ〜♪
こんばんは〜
お夕さまといい
皆さん音楽にも反応してますね〜
テーマソングといい、ちょっと洋物っぽいですよね。
>ちなみにリリーピーはこっちの役の方がのびのびして魅力的でした。
私もそう感じたな〜ひょうひょうとしてて
生き生きしてましたよね。存在に説得力があった!
コドブは真面目なキーパーソンですもんね。
投稿: ナラリーノ | 2010年2月16日 (火) 22:27