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世界の行方でもある。(映画『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』)

ナラリーノはこれ、かなり好きです。映画『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』。ハリソン・フォードが長いキャリアの中で初めて出演したメジャースタジオ以外の低予算作品で、密入国者や不法就労者を捜査するI.C.E.(移民税関捜査局)のベテラン捜査官・マックス役を演じています。



『正義のゆくえ』なんてベタなタイトルなので「アメリカの正義、バンザ〜イ!」みたいな内容なのかと思っていたら全く違ってました。



あらすじは書きづらいんだよな〜。
伊坂幸太郎の小説みたいなんです。結構な数の登場人物−−−そのほとんどがロサンゼルスに集まってきた移民−−−が出てきて、彼らの人生がどこかでさりげなく交差してるという。伊坂作品ほど強烈な1本糸にまとまるわけじゃないけれど。



「移民」と聞くとナラリーノの中ではどうも、様々な事情で「命からがら母国を出てきた人たち」というイメージだったんだけど、まあ、もちろんそういう人もいるんだけど、政治的な迫害を逃れるためとか経済的な理由を挙げる人もいれば夢を掴むためにアメリカにやってきたという人もいたりする。その夢というのもいわゆる「ビッグになりた〜い♪」ってレベルから、祖国の今後に絶望してといった類いの切実なものもあり。理由は一律じゃない、と。



アメリカ国籍が欲しい人あり、グリーンカードを欲しがる人あり、とりあえずいさせてくださいと願う人あり。そんな移民たちの人生に関わっていく I.C.E.特別捜査官、移民弁護士、移民判定官たち。人生に関わる、っていってもキレイなエピソードだけじゃございません。むしろ、アフター・9.11テロのアメリカが彼ら「異分子」をいかに排除しようとしているか、“生きていける国”としてアメリカを選んだ人たちの前に恐怖を知った国家があの手この手で立ちはだかって−−−って、そんな話。不法滞在者の子供でもアメリカで産まれたらその子だけはアメリカ人、といった人道的な法律も実は事をややこしくする原因だったりする。



上映終了後、近くの席の人がお連れさんに「アメリカは傲慢だよ!」と言っていた。たしかに。移民を厳しく取り締まるようになったアメリカだけを見ればそうだろう。



でもナラリーノにはやっぱりアメリカ=自由の女神がいる国ってイメージがいまだにあって。で、その古き良き時代から移民に接してきたベテラン捜査官が見つめている迷えるアメリカの物語(それこそ正義のゆくえを探してる)って視点で見れば「傲慢!」の一言で切り捨てられなくて。もっと複雑。問題を一方からしか見なければ確実に間違える。でもいろんな面から見ようとすると選べない。そんな感想です。



で、そういう揺れを見据えようとする作品からは逆にアメリカの懐の深さを感じとったな。そこはハリソン・フォードの風情の勝利かと。彼がベテラン捜査官役でよかったな♪



いろんなエピソードの中ではイスラム教徒の女の子の話が印象的。この子(サマー・ビシルというアメリカとサウジアラビアの血をひく女優さん)がまたすごいのよ、演技がうまくてさ。
見てると「ああ、この子の(役の中の)数年後の人生がわかるようだ...」っていう顔つきで凄かった。それは見た人だけのお楽しみってことで。



映画100本ノック★ランキングの順位がこんな感じだったのは、わかりづらいところがあったから。
まず、公式サイトのキャスト紹介を確認しないと「あれ、こんな設定だったっけ」と迷う人がおり。あと、これはナラリーノの知識不足ですが帰化と永住権が途中ごっちゃになったりした。勉強勉強。我々はどうすべきかってことも含め、勉強。


+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚

『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』公式サイト

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ナ国☆映画館」カテゴリの記事

コメント

俄然見たくなりますね〜。
アメリカは確かに傲慢なところも多分にあるけど、
じゃあ日本はどうかと我が身を振り返るとねぇ。
受け入れた後もなかなか自分から近づかない気質だし。対岸の火事ではないわけですな!

実は、なにを隠そううちの相方はその大国生まれなんざます…。

しかしハリソン、熟年だけど働きますなー!

わかり辛くてもこのランキング、いい作品のようですね。
公式サイトで勉強してから観た方がいいのかしら。
時間が出来たら「映画100本ノック★ランキング」のプリントアウトもってレンタル屋に行こう。

movieウクレリアンさん

コメントありがとうございました♪

相方様、某大国生まれ−−−(震)
そうだったんですか、え、え、え、
今も遊びに行ったりしますか???

>じゃあ日本はどうかと我が身を振り返るとねぇ。

そうなんですよ!
「じゃあ日本人、どうする?」ってことを
考えながら見れる作品でした。
ハリソンは「もう定年じゃないのかなー」
という捜査官ながら(^^)


movieぽおるさん

コメントありがとうございました♪

>わかり辛くてもこのランキング、いい作品のようですね。

そうなんだ、個人的には
かなり好きなジャンルで。

>公式サイトで勉強してから観た方がいいのかしら。

サイトね、当たり障りのない内容なんだけど(暴言)
でも人物紹介はネタバレのない程度に書いてあるから
見た方がいいかも!

100本見た人に特典、とか
TS●TA●Aと提携しようかな!?


9.11テロ以降、自国を守るために、必要以上に、何もかもを疑がわざるをえなくなってしまったアメリカの悲しい現実の一部を目の当たりにしたかんじです。でも、一方で、ある式典の場面では、アメリカの持つ包容力を感じ、やっぱりアメリカンドリームの国だなとも感じました。
母国を捨て、懸命に生きる人々も、違法だからの一言では切り捨てられない。難しい。
観てよかった。
鑑賞後も色々考させられる作品でした。

movieはなさん

コメントありがとうございました!
ご覧になっていましたか、『正義のゆくえ』!

式典の場面、やっぱり私も思うところがありました。
あのシーンだけ切り取れば
夢のある大国、変わらない、ですよね。。。

> 鑑賞後も色々考させられる作品でした。

本当に。
そして私、こういう問題に
確固たる意見を持てるようになりたいな。。。と
思ってしまいました。
国家の話とか民族とか人権とか
すぐに考えが揺れてしまうので(><)

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