より自然に、よりリアルに(「木枯し紋次郎」ハイビジョン化)
往年のテレビ時代劇「木枯し紋次郎」の試写会に行ってきました。いま、なぜ紋次郎?と驚かれた方に向けて説明を。
なんでもこの10月、スカパー!HDにて「時代劇専門チャンネルHD(ch662)」が開局されるのだそうだ。過去の名作時代劇(ドラマ、映画、舞台など)をハイビジョン映像でお茶の間に届けてくれる画期的なチャンネルなのだが、その記念に1972年放送の連続ドラマで今回新たにハイビジョン化された「木枯し紋次郎」(主演:中村敦夫)の第1話を、テレビより一足先にシアターの大型スクリーンで見ちゃおうYO!−−−というのが今回の試写会の主旨。
と、いうわけで。作品試写を観る前に「ハイビジョン用に撮影されていない昔のフィルム撮影の作品(※)がどのようにしてハイビジョン映像に生まれ変わるか」、その過程を10分ほどにまとめた説明映像をスクリーンで見せてもらうことに。
※「ビデオ撮影の作品」だとコンバート技術によってわりと簡単にハイビジョン変換できるらしいが「フィルム撮影」だと下記の通り大変。
*フィルム作品、ハイビジョン化までの大変な道のり*
まずは作品のフィルムチェック。
原版を1ロールずつ確認して傷や汚れを見つけるのだが、これはすべて人の目による確認。チェック後、専用の機械でフィルムをクリーニング。
そのあとフィルムに焼かれた映像情報をビデオ信号に変換。
そして色の修正。ここで映像の色合いを撮影時の色や明るさに戻していく。
最後に「パラ」と呼ばれる映写時に浮かび上がるシミのような画像や汚れ、傷、フィルムのつなぎ目を消して修復するのだが、機械を使いつつ1コマずつの手作業だったりする。
−*−*−*−*−*−*−*−
1作品50時間くらいかけて修復するって言ってたかな。正直なところ、この過程を見たとき頭に浮かんだ感想は
「ここまで手間をかけてハイビジョン化する意味って何−−−」
「昔の映画やドラマ独特の『古い感じ』をわざわざ消すことはないのでは−−−」
と、いうものだった。古いものは古いままでいいじゃないか。。。
そう思いつつ生まれ変わったハイビジョン版『木枯し紋次郎』を見る。すると。
なるほど。これならハイビジョン化する意義が充分ある!と唸る。
ハイビジョンというと単に映像がクリアになる、綺麗になるんだと思っていたのだが、過去作品のハイビジョン化ってむしろ「リアリティが増す」ことが最大の利点なのではないだろうか。
フィルム撮影した昔の時代劇って、白いモヤがかかったような映像じゃありませんか?画面が薄くすすけて見えるというか。ハイビジョンになるとその「モヤ」は見事に消えて、映像が自然な色みになるんです。
そして俳優の顔のシワや筋肉の膨らみまでしっかり見える。雨ざらしの合羽や笠の毛羽立ち具合までよくわかる。植物の節まではっきりするので、生い茂った葦に囲まれながらの立ち回りなんぞ見るからに痛そう!
でもフィルム独特の質感は損なわれずに残っているので、今風のベタッとした映像に変わることはなく。と、いうことで往年の時代劇が好きな方にも違和感のない自然さで楽しむことができると思います。
−*−*−*−*−*−*−*−
*外部サイトへ飛びます
時代劇専門チャンネルHD
WEBサライで中村敦夫のインタビューが読めます。
−*−*−*−*−*−*−*−
*ちなみ「木枯し紋次郎」とは?
10歳のときに故郷を捨てて一匹狼の渡世人となった紋次郎の股旅を描く1話完結の時代劇ドラマ。
主役の中村敦夫ってナラリーノの中では「ニュースの司会をやっていた人」という認識なのだが、紋次郎役で一斉を風靡した当時の中村敦夫はニヒルでむちゃくちゃカッコいい。今でいう堤真一風のイケメン。第1話に登場する小川真由美も綺麗だった。
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*1カ所だけハイビジョン化の弊害発見?
第1話にとろろで有名な丸子の宿が登場したのだが、ハイビジョン化でクリアになったあのとろろの色−−−「ジネンジョではなくヤマトイモをすっただけで済ませましたね?」と気づくほど真っ白だった(ホントはもっと茶色いと思う)。
−*−*−*−*−*−*−*−
*質問
『木枯し紋次郎』、映画館で見たんだけどこれを映画100本ノック★ランキングに入れるのは−−−「ズル」かなあ。。。100本。。。
−*−*−*−*−*−*−*−
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時代劇好きの私には気になる話題です。スカパーって視聴するには登録しなきゃいけないんでしたっけ?影の軍団とか大江戸捜査網とか好きだったんですよね~。…古いですね(^^;
投稿: Pinkymomoco | 2009年9月17日 (木) 05:26
やっぱり最近の時代劇のデジタリーな映像は、昔のフィルムの映像に比べると、質感がいまいちなんですよね。
里見黄門様なんて美しすぎるくらいで。
(でも某大河ドラマより、オデコのつなぎ目の消し方が上手な気が。)
20代半ばの年若い同僚は、家でおじいちゃんと一緒にずっと時代劇を見てきたので、
「最近の時代劇は殺陣が下手で見る気にならない」
と言っております。
投稿: saari | 2009年9月17日 (木) 11:53
ナラリーノさん絶賛のデジタルリマスターなら信用できる気がします。
ルネッサンス絵画の修復みたいにきれいにしすぎず、ちゃーんとオリジナルに戻せるならいいかも♪
ちなみにウクレリが夢中になった時代劇はと言えば必殺仕事人です。
ひかる一平どーしてるのかなー??
投稿: ウクレリアン | 2009年9月17日 (木) 18:12
皆様、コメントありがとうございました!
Pinkymomocoさん
>スカパーって視聴するには登録しなきゃいけないんでしたっけ?
はい、別途契約だと思います!
ちなみにナラリーノ城は「時代劇専門チャンネル」は
ケーブルTVから観れるのですが
「HD」は別途契約かもしれず。。。
オススメしてるわりに自分が観れないかもしれない!
影の軍団、大江戸捜査網!シブイ♪
saariさん
>質感がいまいちなんですよね。
そうなんですよね、「質感の悪い時代劇」って
コントに見えませんか?(え、私だけ???)
殺陣はホントにヘタ!腰が入ってなくて!
若い俳優さん、栄養不足なのかなあ。。。
で、某大河のズラ継ぎ目が目立つのは
ウクレリアンさん
どんな理由なんでしょうね。
よかったですよ、デジタルリマスター!
なんでも時代劇専門の職人の手で
リマスターなんですって。
やはり最後は職人ですよ職人!
綺麗にしすぎない、ってポイントですよね。
必殺仕事人、私も観てたなあ!
久々に再放送した時、三田村邦彦の美貌に驚きました!
投稿: ナラリーノ | 2009年9月17日 (木) 22:21
木枯し紋次郎、相方が絶賛するのよね。
綺麗になったならみたいかも。
結構時代劇を見て育った気がするけど紋次郎は抜けています。
中村敦夫はイケメン、三田村邦彦は美貌、あなどれない時代劇!
投稿: ぽおる | 2009年9月19日 (土) 03:24
コメントありがとう!
>相方が絶賛するのよね。
お!じゃあ機会があったら綺麗バージョン
見てもらって!
絶対見やすいと思うんだよね。
私も「木枯し紋次郎」観たことがなかったんだけど
勧善懲悪っぽくないニヒルさが
観ると癖になりそうだったよ。
時代劇、いまでいうイケメンドラマ。。。
投稿: ナラリーノ | 2009年9月19日 (土) 09:45
初めまして。
37年前、13歳だった頃中村紋次郎に惚れ込んだお夕と申します。
最近また復活しまして、紋次郎世界にはまってしまいました。ただ今文才もないのに紋次郎のブログを始めてしまい、苦しみながらも楽しんでおります。
試写会に行かれたんですか?羨ましいです。
美しい映像だけでなく、紋次郎の生き様にも共感していただける方が増えるといいなあと思っております。
記事にしていただき、ありがとうございました。
投稿: お夕 | 2009年10月 2日 (金) 00:07
初めまして。コメントありがとうございました。
ブログもさっそくお邪魔しました。
とても楽しいブログですね。
ケーブルテレビで「木枯し紋次郎」が
始まったようなので私もこれをご縁に
見続けようと思います。
投稿: ナラリーノ | 2009年10月 2日 (金) 23:14