グッジョブ！映画『サマーウォーズ』

映画『サマーウォーズ』の試写会に行ってきました！

名作アニメ『時をかける少女』の監督・細田守と、脚本・奥寺佐渡子、キャラクターデザイン・貞本義行がふたたびタッグを組んで——という説明だけで

「そうですか、では行かねば」

と思っていたので、実は観るまで粗筋すら知らず。ともかく、あとでガッカリしないように『時かけ』と同じレベルを期待しないほうがいいかな？なんてつもりで観たのですが。

いやあ〜ホンットに期待を裏切らないよ。チーム細田、グッジョブ！見てちょうだい、このランキング！！

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映画『サマーウォーズ』あらすじ

高校2年生の健二は憧れの夏希先輩に頼まれて、夏休みのある期間、彼女の田舎でアルバイトをすることに。そこで待っていたのは夏希の曾祖母・栄の誕生日を祝うために集った総勢27人もの親戚たち。

その夜、健二のケータイに謎の数字が連なったメールが届く。数学好きの健二はその解読に夢中になるが、その行為が世界を混乱に陥れてしまった！

一変した現代社会を救うべく、栄の号令のもと、健二と夏希、そして個性豊かな親戚たちが一致団結して−−−

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いやいや、堪能させていただきました。笑い、涙、爽快感。全方向でナラリーノのツボをぶしぶし押してくれましたよ、細田監督——

健二たちが住む「現代社会」というのは、インターネット上の仮想都市・OZ（オズ）を利用した社会。現実の職業や身分と同様の分身キャラを使って買い物したり遊んだり公共機関とやり取りしたり。OZの中で現実と変わらない生活が送れる、OZで世界中が便利につながっている、という。

そのOZのほころびが世界の終わりにつながってしまう。この危機に立ち向かう大家族、なんて書くと「人類はバーチャルなシステムに勝てるのか」とか「家族の絆が世界を変える」みたいな話に転がりそうだけど『サマーウォーズ』はそういう大上段に構えたところは一切なし！
自分たちが持っているもの、受け継いできたもの、たまに借りてきたもので敵に向き合っていく。そこには悲壮感も否定感もなし。で、気がついたら手をつなぐようなやさしい「つながり」が感じられました、みたいな。

映画のキャッチフレーズは「つながりこそが、ボクらの武器」。そして、健二や夏希のほかに「世界の危機」に立ち向かうキーパーソンがあと二人。この二人は一般の概念でいえば「つながりから押し出されちゃった人たち」。彼らの哀感は伝わるけれど、このエピソードについても大げさに描かれることはなく。だから「つながり」「つながり」っていっても眉間にシワ寄せて考え込む箇所はないです。

でもすごく心に食いこむ話です。『サマーウォーズ』。夏の陣ですね。ちなみに歴史好きな人だったら、きっとある一族が思い浮かぶはず。物語の舞台といい、大きな力に挑む姿といい−−−で、見終わった後に、ああ夏だった、祭りのあとだって感じさせるこの余韻！近代的なものに混じって滲んでくる風情が、ものすごく日本らしい映画でしたよ！

満員御礼の試写会会場。映画が終わった後に拍手が鳴り響きました。それくらい素晴らしい作品。ナラリーノも8/1に公開されたらまた観に行こうと思います。

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・映画『サマーウォーズ』公式サイト

・ナ国の『時をかける少女』記事はコチラ

・映画100本ノック★ランキング。出た、この順位！

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