私情。『ウォーロード/男たちの誓い』
金城武が出演してる映画『ウォーロード/男たちの誓い』の試写会に行ってきました。
↑試写状♪
わーい、わーい、わーい♪製作は2007年(原題『The Warloads/投名状』)、日本でもやっと公開だーい♪
という軽やかさとは、真反対な作品でした。
監督はピーター・チャン。監督!『ラヴソング』、大好きでした!!
という爽やかさとも、真反対な作品でした−−−
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◆あらすじ
19世紀末期。太平天国の乱で部隊を全滅に追いやられた清朝の将軍・パン(ジェット・リー)は、盗賊団のリーダー・アルフ(アンディ・ラウ)とウーヤン(金城武)に遭遇。戦を終わらせ、国を平和にする夢を持つパンはアルフ、ウーヤンと運命を共にする義兄弟の証「投名状」を結ぶ。
3人は固い結束力で太平天国軍を撃破していくが、大きな野望とともにアルフの妻・リィエン(シュー・ジンレイ)への思いを抱えたパンに、投名状の誓いがのしかかる。
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実話をもとにしたスケールの大きな作品で、朝廷側VS太平天国軍の戦闘シーンは“アクション”というよりガチな肉弾戦。中国の刀は切れ味抜群。いま、いま何かが体から落ちました(震)−−−って、そういうところに意識を置く映画ではない!香港や台湾でたくさんの映画賞を受賞した作品なんです!
信念を持って動乱の時代を生き抜こうとする男たち。でも気持ちが傾いでしまうことだってある。そういう心の揺れを、俳優たちがとても丁寧に演じてるんです。中国の映画って詳しくないんだけど、ジェット・リーもアンディ・ラウもなんて素敵に凄いんだ。。。そして金城武も!金城武がこんなに迫力のある役にハマるなんて!驚きでした!!
いや、ここであんまり金城武のことを書いてはいけない。金城武を見るための映画だと思われてしまう。違うんだ、そうじゃないんだ。でも!それでも!金城武が!激しさだけでなく、ちょっとした表情とか、ふ、ふふふ、とてもいいです。いや、作品のことをしっかり書かせてほしい。
先述のように、画面から目をそらしてしまうシーンは多々。それでも、生々しい戦いの場面にあぶり出されるように「命を賭けてでも貫き通したい」という潔癖な情念が浮かび上がってくる作品。だからね、『天地人』も「義の精神」を描くためには戦いがあった事実から逃げてはいけないと思うのだ!って『天地人』語るのはよせ!そういう映画じゃないんだ!でも私情上等じゃないか!この作品の中のジェット・リーだって、首をもたげた私情に苦しんでいたじゃないか!そして−−−
あくまでも個人的には『ウォーロード』より『戦場のレクイエム』のほうが好きです。違う時代ではありますが、こちらも中国の内戦を描いています。うん、でもどっちの作品も好きです!
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コメント
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最近痛そうな映画が多いですね。
怖くて観られません.....
投稿: ぽおる | 2009年4月30日 (木) 17:30
>最近痛そうな映画が多いですね。
そうなのよ!私もそう思った!!!
ここ何年か、映画見るペースがすごく落ちていたから。。。
で、肉弾な映画はまず見なかったから。。。
でも、そういうシーンを抜かせば
ぽおるは好きだと思うよ、この映画。
投稿: ナラリーノ | 2009年4月30日 (木) 21:59