アニメ映画『時をかける少女』
アニメ『時をかける少女』を観に行った。
もちろん、賛否両論あるようですがナラリーノ的には、現時点の本年度NO.1映画となった。
※内容に触れているので、これからご覧になる予定の方はここでストップ!
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いい映画だった。
ドタバタと進むストーリーのそこかしこに失ったものを思う気持ちの切なさが散りばめられている。
人物紹介。
主人公は17才の女の子、真琴。元気で明るく、おちゃっぴいな高校生。その他、いつも真琴とつるんでいる同級生の男の子たち(千昭と功介)が大きな役割を占める。
また、この作品は、筒井康隆の同名小説の続編という位置づけなので、'83年に公開された映画版で原田知世が演じた和子という女性が真琴の叔母さんという設定になっている。
物語は、真琴がふとした拍子に過去に戻って人生をやり直せる力(タイムリープ)を得たところから始まる。
最初は失敗の穴埋めや欲望を満たすために力を利用する真琴。思い通りの流れに、真琴はウハウハ。ここまでの内容は、いたってコミカルだ。真琴の楽しげな高校生活に
「若いって、いいねえ…」
そんなノスタルジイ。だが。中盤からは、物語は方向転換。エンジン全開で切なさの道をひた走る。
タイムリープに関わる人たちの関係に微妙な変化が訪れてしまうのだ。その中心はやっぱり恋心。
居心地の良かった関係が失われることで真琴も千昭も功介も焦り出す。
タイムリープの原因は、原作とほぼ同様。つまり物語には「未来から来た人」が存在するのだが
その人が現代に現れた理由も
和子さんの部屋に飾られたラベンダーも
全て、失われたものを思う心の象徴だ。
思う気持ちは絶対に色褪せない。むしろ時が経つほど鮮やかだ。そういった心のひだの青い部分が描かれていて私はとても好きだ『時をかける少女』。
観ていて胸がきしむ感じ。このノスタルジイな雰囲気に乗れるか乗れないかがこの映画の勝負どころだと言えよう。
私は乗りましたよ。
ノリノリですよ…。
青臭いの、大好き!
とてつもなく稚拙な主題歌もむしろ主人公の心象風景とマッチしていてノックアウト!もう一度観に行こおっと。
◆10月14日 追記
B'zの歌で例えていえば『未成年』ってよりは『恋心』な世界です。
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コメント
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え~? 恥ずかしながら、勝手にリメイクだと思ってました。
アニメのリメイク版にしては、巷の評価が高いなぁと…(汗)
俄然、私も見たくなってしまいました。
子供(低学年&幼児)には、ちと早すぎますかねぇ??
滅多に一人で映画も観られないの…(;_;)
投稿: sonia | 2006年10月13日 (金) 14:53
(^^)soniaさま
私もなの!観たがってたわりに
全然内容知らなかった『時をかける少女』・・・
お子さんとご一緒。
上のお子さんだったら大丈夫かなあ。
あ、、でもタイムリープの仕組みとか
時空が入れ替わったりするのでまだ難しそうですよね。。。
やっぱり、ママになるとなかなか自由時間がないですね。
そのかわりにこのブログでいろいろレポートしますので
気になった作品があったらぜひDVDやビデオを
チェックしてみてくださいね。
(その時間も、なかなか無理かあ。。。)
投稿: ナラリーノ | 2006年10月13日 (金) 23:17
今さらですが。。。
これは本当に良い映画だったね。
そしてあの青い感じの主題歌!
何であんなに心に染みてしまったのか不思議。。。
特に女性にはオススメだな。
しかも30代くらいの(^^)
青春って素晴らしい!若いって素敵!
投稿: アリミツォーネ | 2006年10月17日 (火) 23:16
>そのかわりにこのブログでいろいろレポートしますので
ありがたきお言葉にございまする~ 国王陛下(ToT)
映画、たくさん観られないので、ご意見は貴重ですわ。
わたくしからのオススメは、オダギリジョー主演の『ゆれる』。
オダジョーはもちろん、香川照之氏が素晴らしかった!
…蛇足ですが、重要な場所として出てくる「吊り橋」、私の実家近くで撮影されています。(^_^;)
投稿: sonia | 2006年10月18日 (水) 17:26
(^^)アリミっちゃま
先日はありがとう!
「青い主題歌」っていうのがもの凄く言い当てているわ。
その青さが胸に染みたのよね・・・
『時をかける少女』、ある意味大人のためのアニメってことで。
今度は『木更津キャッツアイ』見ようよ〜〜〜
(^^)soniaさま
『ゆれる』!凄く見たいんです、これも。
やっぱり香川照之がいいんですね。
あの人、若い頃は「変な顔だな・・・」としか思わなかったんですが
とてもいい役者さんになってしまいましたよね。
「吊り橋」。まさに映画の重要アイテムじゃないですか!
投稿: ナラリーノ | 2006年10月18日 (水) 20:05