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映画『イルマーレ』(米国版と韓国版、小説『愛の手紙』の話もすこし)

先日観た『イルマーレ』もまた、いい映画だった。
サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスが大ヒット作『スピード』以来の共演を果たしたラブストーリー。


湖畔に建てられた家の郵便ポストを介して、そこに住んでいる男性がいずれその家に住むことになる女性と時空を超えて手紙のやり取りをするのだが。


生きている時間軸が違う二人が手紙を通して互いの喜びや苦しみを共有しあうようになるくだりは、とても感動的だ。


この映画、韓国映画が元ネタになっている。私は韓流に乗らなかったタチなのだが、この映画だけは本当に大好きで何度も何度も続けて観た。


だからかなりの思い入れを持って観たハリウッド版。
カラーは違えど、期待は裏切られなかった。合格。基本的なあらすじは踏襲しつつも独自のエピソードを散りばめているのが効いている。


シカゴの町並み、湖畔の風景。それに溶けるように存在する主役の二人。ハリウッドの、クラシックなラブストーリーのような美しさ。


サンドラの彼氏役が「地位はあるけど、ちょっと抜けてる気のいい男」っていうのもクラシカルでしょ?


最後、ちょっと時系列がややこしくなるけど、エピソードの魅せ方、話のまとめ方はハリウッド版に軍配。話がダレないから飽きないし「二人は離れているんだけど、近くにいる感じ」をうまく映像で表現していた。


この物語、最後の最後に「奇蹟」が起こるのだが。


ハリウッド版は、サンドラの強い気持ちが奇蹟を引き寄せた感じ。


キアヌにどうしても逢いたいと願う気持ちがそうさせたような。


また、そういう頑丈さが全然嫌みじゃなくて愛らしいあたり、さすがサンドラだったりする。


と、褒め続けたが。


好みで言えば、やっぱり私、韓国版が好きなのだ。楚々としていて柔らかい。淡々と進む手紙のやり取り。韓国版の静けさは、たびたび出てくる湖畔のイメージにうまく重なる。


心の空白が手紙のおかげでだんだん埋まっていって、お互いの存在がどんどん大きくなる感じ。韓国版の方は恋というより人と人との結びつきが全面に出ている。


だから、奇蹟が起こった背景もちょっと違う気がする。


韓国版のほうは、湖畔の家を造った「あの人」の、息子に伝えきれなかった思いが奇蹟を呼んだように感じた。そう解釈しながら観ていたので、もう泣けて泣けてしかたなかったのだが。


でも、どちらもいい作品でした。時空を超えて男女が文通——そんなお話が好きな人、ジャック・フィニイの『愛の手紙』(※)をどうぞ。こちらの小説は現代の青年とビクトリア朝時代の貴婦人の文通なんですが。そもそも『イルマーレ』って、この話のオマージュなんだろうか。


※ジャック・フィニイの『愛の手紙』
ハヤカワ文庫『ゲイルズバーグの春を愛す』収録。30ページ弱のお話なので、立ち読み可能かと思われます。

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コメント

韓流系ドラマは、寝てても判るストーリー展開で、
それこそコテコテしょうわノスタルジーなので…って
感が否めませんが、私も、韓国版イルマーレは、ずいぶん
前に観ましたよ。韓国なんで、あまり期待せずに(なぜ韓国だと期待しない…とちょっと失礼ではございますが)、興味本位で観てみました。

いやー!観た当時はまりましたよ。びっくりしました。
こんな洒落た映画つくれるんだぁ~と思ってね。
それから韓国映画結構観ましたが、韓流以降、
アピールされる映画が、全然趣味と合わなくて離れました。

アメリカ版も結構評判良いみたいですね。
予告では、やはりアメリカ作っぽい感じしましたけど…。
観てみたいと思ってます。
主演の二人も嫌いじゃないし…。でもキアヌは、やはり
私の中では「マトリックス」なんで、どうかな。

「イルマーレ」観たいんですよ~!
しかも、韓国映画が先だって言うし。
順番としては、どちらが先がいいですか?
先に韓国版を観て、その次にハリウッド版を観るのがいいでしょうか?
両方観たナラリーノさんに、意見をうかがいたいです(^^)

お二人とも、コメントありがとうございました。

☆千織さま

やっぱりハマりました?韓国版『イルマーレ』。
雰囲気があって、とてもいい映画でしたよね。
たしかにキアヌは『マトリックス』のイメージ強過ぎますね。
ああいうヒット作のある俳優さんって、イメージが固定されて
ある意味気の毒。

☆kappyさま

うーん、どちらが先がいいかなあ。
なんとなく、自分が韓国版→ハリウッド版の流れだったので
やはりそちらをオススメかなあ。
理由は、韓国版のほうがハデな面白みがない分、
ハリウッド版のあとに見ると、物足りなく感じてしまうかも?

でも私は、韓国版が好きなんですがね〜〜〜

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