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今週の通勤魂!(3月27日〜)

イライラが続くので元気の出る歌を聴きながら通勤しよう。そう思って、なんともベタなCDを入手。84歳の現役ラッパー、坂上弘のアルバム『交通地獄そして卒業』を買ってみた。


CDのオビには LLクールJ——ラップの名門・DEF JAMレーベルの看板——の歌を
聴いてラップに目覚めた、とある。84歳。いったいどんなクールなラップを聴かせてくれるのか。


アルバム1曲目は『交通地獄』。
哀愁ある出だしがB'z・稲葉さんのソロ曲『AKATSUKI』を思わせてドキリとしたが
あとは似ても似つかぬ展開に。


♪ 車に乗りたいけどーこんなにいつも混雑してさー


これは…棒読み、というのでは?


ラップに疎い私には軍歌に聴こえてしょうがない。おかしい。忌野清志郎や一青窈も絶賛するラッパーと聞いていたのだが。


しかたない。詩の世界に目を向けよう。


この歌、自身の経験をそのまま歌ったそうだ。自分の人生を余すところなく歌いきるあたりさすがはご長寿B-BOY。


詩を要約すると。


車(と、書いてバイク)に乗っていた坂上さん、トラックとぶつかって地面に激突。 腰の骨をおる重傷を負ってしまう。痛くて痛くてしょうがない。


♪ 死んだがまし、だぁああ!


坂上さんの枯れた絶叫がこだまする。ロックかデスメタルの方が向いているかもしれぬ。


続けて要約と。
三途の川のほとりまで行きつつどうやら無事生還した坂上さん。入院を余儀なくされたが保険金がおりていきなり大金持ちに。気を良くした坂上さんはキャバレーでホステスのリンダさんにいれこんであっという間に無一文になってしまう。


で。


え、終わり?歌は、無一文人生のまま幕を閉じてしまった。


朝聴くつもりなので不死鳥のように蘇ってほしかったのだが。


でも、こんな悲惨な人生を


♪あーっと云う間にスッカラカーン!


なんて、ひょうひょうと歌ってしまう坂上さん。小さなことにイライラしている自分が馬鹿に見える。


ラッパー感は薄いけど、と思っていたらREMIXバージョンが収録されていた。さすがにこちらは通常バージョンと違ってアレンジにユーロビート感がプラスされている。が。


歌い方は相変わらず軍歌だ。。。


正直ガッカリしていると若干、ラップ、に、なってきた、かな?あ、あ、だんだんラップになってきた。


あ!


♪ 保険慰謝料三千万〜さささささささささんぜんまーん


ラップになったよ〜〜(^^)。


この火のつき具合の遅さ。このあたり、84歳だ。


人生の機微をカラリと歌う84歳ラッパーの神髄は3曲目の『やまと寿歌』で遺憾なく発揮された。こちらは『交通地獄』以上に躍動感のない歌だ。お爺ちゃん、お婆ちゃん数人と仲良く合唱…というより、てんでんバラバラに歌っている。


だが。


いやなんかもう、このどこかに連れて行かれそうな感じは何???どこに?って、いや、あの世ですよ。よくいえば荘厳。ゴスペル風。ハッキリいえば、恐くてしかたないよ、この歌。


歌詞だって凄い。


♪ 介護保険もアテには出来ず
♪ ムスコ茶髪でムスメガングロ
(中略)
♪ 原発 軍隊 なんでもあるさ


日本の今を憂いつつ、この国はよい国だ〜で締めている。このシュールさがたまらなく良い。


ちなみに。このアルバムの中で坂上さんは尾崎豊の『卒業』をカバーしている。
こんなに熱くない『卒業』は聴いたことがない。悟りに直結している、そんな『卒業』。これはもう人生からの卒業を意味しているに違いない。


年をとれば、時が過ぎればすべてがこうやって卓越できるのだ。そう思わせてくれたこのCDに乾杯。


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