カエってきて☆「平清盛」第2話
2話には2話、2話2話が2話!
よくわからないけど。
わからない、といえばこの『平清盛』。ニュースで話題になりましたが兵庫の県知事に「画面が汚い」とかなんとかイチャモンつけられた模様。
汚い、というのは、疫病が流行って盗賊が横行し…って、ああいう羅生門ちっくな場面のことを言ってるのだろうか。汚いというより全体を通して暗く重々しい、よい映像だと思うんだけどなー。
ちなみにどれくらい暗いかというと、第2話、成長した鱸丸が上川隆也さんだったって気づかなかったくらい、暗い。
まあ、知事はおいといて気にせず『平清盛』を語ろう。
ドラマのキヨモリ(この頃はまだ元服前なのでヘータと呼ばれている)もまた、誰の目を気にすることなく、博打打つような青年に育っていた。
青年、つうても実際は、おそらく10代になりたての「見た目は子供、(当時の感覚では)扱いはオトナ!」な。名探偵コナンちっくな少年なはずだが、ここ最近の大河は主演俳優が早い時期から登場しちゃうので、まあ青年にしか見えない。
で、このヘータ。荒くれ者、つうよりも
ツッパリ。
と言いたくなるような青年でした。
第1話での出来事を——普段は優しい継母が実子をかばい、生さぬ仲の自分をぶっ叩いた出来事を蒸し返し食ってかかるあたり、なんだかツッパリ。
次回予告でも誰かに向かって「弱い者、イジめしてんじゃねーよー」とかなんとか毒づいたり、早くも現れたライバル・玉木宏とバイク競争ならぬ馬乗り対決してるあたり、なんだかツッパリ。
そんな青臭い時代のまとめられ方がソツないせいか、いまいち松ケン自身の良さは伝わってこない。迷走せずに史実や俗説を盛りこんで物語を作っている分、残念。
代わりに、あっという間に壮年になりきった中井貴一とか、役幅の広い中村梅雀とか、あなただけ見えないちっくな三上博史とか、男にのしかかれてばかりで台詞がない壇れいにばかり目を奪われる。
やはりキイチはいい。
グレた息子に動じない、あのクールなところがいい。
政にいらだち、実の父に捨てられた己の境遇を呪い、ツッパリらしく「なぜ清盛と名付けた!なにゆえ"清い"の文字など与えたのだ!」と熱くなるヘータ改めキヨモリに——
↑神戸~泣いてどうなるのか~♪の歌詞を地でいくような清、じゃなく清いキヨモリに——
動じません!超クーーーーール!
あとは白河法皇役の伊東四朗ね!最高!
狂乱の時代の帝ってイメージを怪演。いかにもスタジオ撮影な狭い宮廷でも軽くないぞ!ニン!
時代を牛耳る大物なのに、皆、わりと気軽に訪ねていっちゃう様も面白い。
で、この希代の大物自身も
「いきなり参って、このワシに会えると思うはどこの…(どいつじゃ)」
とか言いつつ、わりと気さくに誰とでも対面しちゃう様も面白い。
その上いろんな人に、わりと言われたい放題なのも面白い。
アンタの愛人を妻にしたいとか、アンタがなさるべき道はコレ!とか。わりと気さくな大物?
それにしても誰かに似ている白河法皇役の伊東四朗。
わかった。
我が家のカエル財布だ…(震)
そんなカエルの親分さん。驚いたことに大河序盤でもう亡くなってしまった。
てことは、もう出ない!?
その演技を、もう見れない!?
ウッソー!それはもったいなさすぎる!しかも「うううっ」と発作を起こしたと思ったら「白河院、崩御」って岡田将生くんの繊細なナレーションがかぶって、ジ・エンド。早い、早過ぎるその死!
やはり以前の大河みたいに主人公の幼少期は子役に委ね、その分しばらくはベテラン勢に話をコントロールしていただきたい。
そして主役クラス——今回で言えば松ケンや玉木宏——にはあと一歩登場をお待ちいただき
キタ──ヽ('∀')ノ──!!
って感じにしてほしいなあ。
でも何よりカエルの親分さんに会えないのが寂しい。我が家の財布を見て彼を偲ぼう。
それにしても神戸~泣いてどうなるのか~♪(「そして神戸」)的なあのシーン。兵庫県知事へのお詫びのつもりだろうか。
いや、単に歌詞に気づいて使わせていただいただけなんですけれども。
(´・ω・`)
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第2回 「無頼の高平太」
成長した平太(松山ケンイチ)は己の数奇な運命にいらだち、賭場をうろつきまわっていた。人々はそんな平太を「無頼の高平太」と呼ぶように。それでも育ての父である平忠盛(中井貴一)は血のつながらない平太を嫡男として育てていた。1129年、平太の元服式が行われ、忠盛は彼に「清盛」の名を与える。
ある日、清盛が兄のように慕う漁師の鱸丸(上川隆也)の父・滝次が捕らえられてしまう。狩りや漁を禁じた白河法皇(伊東四朗)の御代に漁をしたのが原因だった。
忠盛の忠告も聞かず清盛は白河法皇のもとに乗り込み、滝次の釈放を訴えるが聞き入れてもらえない。そればかりか命に背いて自分を産んだ母親(吹石一恵)はここで殺された、お前にも「もののけ」の血が流れていると告げえられる
石清水八幡宮の臨時祭で、清盛は白河法皇たちの前で舞いを披露する。踊りの中で剣を手にした清盛は、白河法皇に斬りかかるように刃を向ける。その一部始終をのちに終生の好敵手となる武者丸(のちの源義朝:玉木宏)が見つめていた。
(´・ω・`)
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